知っておきたい!がんセンターについての詳細と看護師として働くことのメリット

戦後にがんの研究が全国各地の国立大学などで本格化したことから、その中心組織となるべく「国立がんセンター」が開設され、それががんセンターの始まりとなりました。国立がんセンターはその後、国立研究開発法人となって国の管理から離れ、名称も「国立がん研究センター」と変更されています。

国立がん研究センターでは、脳脊髄腫瘍科、眼腫瘍科、頭頚部腫瘍科、婦人腫瘍科、骨軟部腫瘍科、血液腫瘍科、小児腫瘍科、精神腫瘍科など、腫瘍科と名の付くものだけでも診療科は細かく分かれています。それ以外にも、歯科や呼吸器科、内科といった一般の病院でもなじみのあるものから、大腸外科、胃外科、肝胆膵外科など、体の部位ごとと言って良いほど細かく分かれています。単にがんの治療や研究のためだけの病院ではなく、そのために多くの専門的な診療科が集まった病院なのです。更に、全国に10ある県立のがんセンターによって、全国どこからでもがん患者が通いやすいようにカバーされています。

このような国公立のがんセンターで働く看護師は「準公務員」となり、厳密には公務員ではありませんが、公務員のような待遇を受けることができます。給料に関しては、一般的な病院で働く看護師とあまり差はないのですが、着実に昇給があり、役職や持っている資格に関するものなど各種手当が出るところや、福利厚生の面も充実しているという点に大きなメリットがあります。夏季休暇などに加えて、育児休暇もしっかりと取得できるところが多いので、専門知識を生かして看護師としてのキャリアアップと共に家庭との両立を考えている人には、嬉しいポイントだと言えるでしょう。