基本的ながんについての知識とがんセンターで看護師が患者に行う大切なサポート

がんにはさまざまな原因があり、喫煙や飲酒の他、発がん性の高い食べ物の飲食、肥満や痩せすぎなどの体格、感染症による作用、発がん性のある化学物質、ホルモンの影響などが主なものとして挙げられます。

治療法としては、複数の治療法を組み合わせて行う集学的治療や、がんの種類やどのくらい進行しているかによって、手術・薬物療法・放射線治療・内視鏡治療・造血幹細胞移植・免疫療法の6つから行う単独の治療法があります。

このような治療を行うがんセンターで働く看護師の役割の1つとして、患者やその家族のサポートというものがあります。これは、治療をスムーズに行うために、たいへん重要なものです。何故なら、がんになるということは、患者のみならず家族にも大きな精神的ストレスを抱えるものであり、そのような状態では、なかなか前向きに治療に取り組み続けるというのは難しいからです。看護師が、患者や家族の話を聞き、必要な情報を提供しながら信頼関係を築いて治療の理解を得ることによって、前向きでいられるようにサポートする必要があります。

具体的には、「がんという病気への不安を取り除く」「痛みがあれば原因を見つけて取り除く」「食べるということを楽しめるようにする」「苦しい思いをせずにすむように、楽でいられる姿勢を見つけ、保てるようにする」「孤独にせず、人と接することによって日々を楽しく過ごせるようにする」といったもので、緩和ケアにも通じるものがあります。このようなサポートを、看護師だけでなくさまざまな専門のスタッフと連携しながら行っていくのです。